手作り時計とは?その特徴や性能、メリットデメリットについて詳しく解説

「手作り時計とはどういったものなのか」や、その特徴について紹介しています。また、時計としての性能やメリットデメリットについても詳しく紹介しています。

昨今、手作り時計というものが流行ってきていることはご存知でしょうか。しかし手作り時計自体が、店舗などでみかけられることが少ないため「どういうものなのか」という部分がほとんど知られていません。そのため、今回は手作り時計について、手作り時計のメリットデメリットについてを紹介していきます。

手作り時計とは

まず一般的な時計には、誰もが知るような高級腕時計やファッションブランドの時計、または雑貨系の時計など、幅広い価格帯や様々なデザインを持ったものがあります。しかし「手作り時計」は「どれにも含まれない」少し特殊な時計です。

手作り時計の主な価格帯は「ダニエルウィリンストン」「ポールスミス」などの一般的には「カジュアル」とされる時計と同等程度ということが多くなっています。そのため、価格帯で見た場合には「少し高価な部類」に入る時計です。

手作り時計の特徴

手作り時計の特徴は主に
・使われるムーブメントは既製品が多い
・一人の作家が一貫製作している
・手作りのため、製作に時間がかかる
以上の3つです。順に紹介していきます。

使われるムーブメントは既製品が多い

ムーブメントは時計の「駆動」に関係する内部機構の呼称です。手作り時計に使用されるムーブメントは、市販のクォーツ時計に使用されている物であることが多いです。また、一般的にはSEIKO(Hattori)のムーブメントを使用する作家が過半数となっています。そのため「動作不備が心配」という方でも安心して使えます。また時計の持つ「機能」はムーブメントの種類によって大きく異なります。そのため、手作り時計を購入する際は、デザインのみで決めることなく、ムーブメントの種類も判断材料にすることをおすすめします。

一人の作家が一貫製作している

手作り時計は、主に一人の作家がデザインから設計、組み立てまで行っている場合が多いです。オリジナルで作られることが多いパーツは、
・腕時計の場合、本体ケース
・尾錠(腕時計などのベルトを締める金具)
・文字盤
・ベルト
以上の4つです。また作者や作風によって、
・時計の針
・竜頭(腕時計や懐中時計の、ねじを巻くためのつまみ)
・時計のレンズ部分
・裏蓋(電池交換の際に開けられる部分)
まで自作されることがあります。こうした細かい部分にまで、制作者のこだわりが見られるのは手作り時計ならでは、と言えます。

また製作時に使用される素材に合わせ、
・彫金
・レザークラフト
・木工芸
などといった様々な加工法が使われます。そのため、同じような時計でも工程が全く異なることがあります。また、加工法にこだわりがでる作家もいるので、「加工法を見ること」も手作り時計を楽しむ醍醐味です。

手作りのため、製作に時間がかかる

手作り時計は、その名の通り量産品ではないうえ、前述の通り作家がデザインから組み立てまで1人で行っていることも多いです。そのため、既製品と違い「数日で届く」といったことは少なく、製作に時間がかかることが多いです。

時計としての性能

手作り時計は、一般的な時計と違い「工業製品」ではないため、「精度や耐久性に問題がありそう…」と不安を抱く人が多いです。確かに、前述したようなカジュアルな時計や高級時計などと比べてしまった場合には、そう感じられるかもしれませんが「日常生活においては何の支障もない」というのが実際のところです。そのため「精度や耐久性は特に問題ない」と思ってください。

また、大半の手作り時計には前述の通り、 SEIKO(Hattori)のムーブメントが使われています。具体的には日本製の「セイコーY121」ムーブメントというものが使われることが多いです。このムーブメントは、高い技術によって作られた高品質なクォーツムーブメントです。そのため、「故意にたたきつける」などの破壊行為や、その他「経年劣化」などのトラブルがない限り、簡単に壊れることはありません。

また、壊れたとしても交換が可能なため、修理さえすれば問題なく使えます。さらにムーブメントは一般的に「使い捨て」のため、メンテナンスに関しても心配の必要がなく使えます。前述からもわかる通り、性能自体には何の問題もないため安心していただければと思います。

手作り時計のメリットデメリット

ここからは手作り時計のメリットデメリットについて詳しく紹介していきます。

メリット

手作り時計の主なメリットは
・カジュアルな時計と比べるとリーズナブル
・デザイン性に優れている
以上の2つが挙げられます。順に紹介していきます。

カジュアルな時計と比べるとリーズナブル

手作り時計は、カジュアルな時計に比べかなりリーズナブルと言えます。時計なので価格はピンキリですが、2万円~3万円ほどでも良いものが買えます。手が出しやすく、プレゼントにも最適なため、昨今では友人や恋人、お子さんなどに贈るという方も多いようです。

また、比較的安価ではあるものの、前述の通り性能に問題はないので、コスパという面で見た場合、かなり良い買い物と言えます。そのため「自分へのちょっとしたご褒美」「他人への贈り物」などとして時計を探している方にはおすすめです。

デザイン性に優れている

手作り時計最大のメリットはその「幅広いデザイン性」です。既製品の場合、ある程度形は同じなため、色やベルト、文字盤、メーカーなどで自分の好みのデザインを選びます。しかし手作り時計であれば「時計の形」から違うことも多く、ベルトなどにも工夫を凝らしたものが多いため、より細かな視点で時計を選ぶことも可能です。

また手作り時計では、時計の針の形、レンズ部分などの細かな造形、加工方法まで千差万別なため、かなりこだわって時計を選ぶことが可能です。そのため「既製品じゃないものが良い」「デザイン性に優れたものが欲しい」という方には、手作り時計がおすすめです。

デメリット

手作り時計の主なデメリットは
・基本的に非防水
・破損しやすいものもある
以上の2つが挙げられます。順に紹介していきます。

基本的に非防水

手作り時計は自作した場合にはもちろんですが、販売されているものにも、防水でないものが多いです。そのため「非防水とは知らず、水没させてしまった」というケースも多々あります。この点は大きなデメリットですが、昨今では「防水仕様」という手作り時計もでてきているため「毎日手作り時計をつけたい」という方や「非防水は不安」という方は防水機能付きの物を探してみてください。

破損しやすいものもある

中には溶接が甘いものや、デザインの問題で壊れやすいというものがあります。「時計としては機能するものの、外装が壊れてしまった」「針が取れてしまった」などといったケースは多々あります。また、軽い運動時やスポーツ時につけて破損した例もあるため、使用するタイミングを決めてつけることをおすすめします。

まとめ

手作り時計について紹介してきましたが、その特徴やメリットデメリットなどについてはおわかりいただけたでしょうか。手作り時計には自分の「好き」を余すことなく詰め込めます。そのため「世界にたった一つの時計が欲しい」「こだわりの強い時計が好き」という方は、これを機に「手作り時計の制作」にチャレンジしてみてください。